おはなし
はじめてのお友だち
村の小さな丘に、ぽつんと1本の木がたっています。
「これ、なんのき?」
ある日、ヒツジの赤ちゃんのエマちゃんが、お母さんにたずねました。
「この木はね、リンゴの木よ。なぜかもう何年も実をつけていないの。」
エマちゃんは、ひっそりと立つリンゴの木をふしぎそうに見あげました。
エマちゃんには、リンゴの木の気持ちがわかるような気がしました。
じつは、エマちゃんははずかしがりやで、なかなかお友だちがつくれないでいるのです。
(リンゴさんのおともだちになりたいな。)
そうすれば、リンゴの木も元気になって、おいしい実をつけてくれることでしょう。....