ようこそ!フェアリーキャッスルへ
シルバニアランドにまたひとつすてきな場所ができました。
「そこでは、ようせいさんになれるかも。」
そんな、ちょっとふしぎでとっても楽しいフェアリーキャッスル。
羽のついたかわいいおようふくをきて、赤ちゃんたちはわくわくドキドキ。さあ、出発です。
みんながさいしょについたのは、ブロッサムファウンテン。
キラキラ光るふんすいの下でお花のカップにゆられると、みんなの気分はすっかり妖精さんです。
大はしゃぎで、ふとまわりを見回すと、
「あれ?なんだかいつもよりおともだちがひとりおおいみたい?」
そう。お花のつるの間から、いつのまにか小さな羽をつけた妖精さんがあらわれて、なかま入りをしていたのです。
赤ちゃんたちの楽しそうな声にさそわれて、つい出てきてしまったのかもしれません。
「ほんもののようせいさん?」
小さな妖精さんがてれくさそうにうなずくと、花のつぼみがひとつ、ぽん、とひらきました。
新しいおともだちに、赤ちゃんたちは大よろこび。
「いっしょにフェアリーキャッスルにいこう!」
みんながリフトにのってキャッスルにのぼると、妖精さんもパタパタととんでやってきました。
キャッスルはまるで本物の雲の上にたつお城のよう。お花のスカイライドにのって、妖精さんといっしょに空をとびまわり、赤ちゃんたちは楽しくてたまりません。
たっぷりあそんだあとは、おしゃれなフェアリーカフェでひとやすみ。
妖精さんもニコニコ楽しそう。もう赤ちゃんたちと大のなかよしです。
「もっと、もっと、いっぱいあそぼう!」
ゆめいろ飛行船にのってお空のぼうけんを楽しんでいると、まわりが少しずつ夕やけにそまってきました。そろそろ帰る時間です。
ふと気がつくと、妖精さんがいつのまにかいなくなっています。
「ようせいさーん。」
みんなでさがしたけれど、やっぱり妖精さんはどこにもいません。がっかりしかけたとき、
「あれ?」
赤ちゃんたちは、お花のつるのそばに小さな羽のカギのようなものが落ちているのに気がつきました。
「ようせいさんのおとしものかな?」
「またあえるといいね。」
すてきなおともだちにも出会えて、フェアリーキャッスルがますます赤ちゃんたちの大好きな場所になりました。