アイスクリームがやってきた!

(ハッピーアイスクリームワゴン)

いつもの時間に、ゆうえんちの広場に集まって子どもたちが楽しみにしているのは、 しろウサギのお母さん、エミリアのアイスクリームワゴン。
エミリアの作るアイスは、 森のベリーやナッツを入れたこだわりのフレーバー、雪をつかったシャーベットやチョコでできた耳のトッピングも大人気です。

ある日、ショコラウサギのフレアは、いつものようにゆうえんちの広場に行くとちゅうで、ペルシャネコのスカイとライラに会いました。
「アイスクリームを食べに行きたいけど、丘の上に急に雲が出てきたから、観察に行かないと。」
ざんねんそうなふたりに、フレアはやくそくしました。
「じゃあ、丘の上まで私がもっていってあげるね!」

つぎに出会ったのは、くるみリスの男の子ラルフ。
「ぼくもいっしょにアイスクリームを食べに行きたいけど、これから家に帰ってお父さんのおてつだいをしなくっちゃ。」
「私にまかせて。アイスをお家にとどけてあげる。」
と、またやくそくをしました。
「ありがとう! チョコとバニラの2だんがさねで!」

フレアが歩き出すと、むこうからきたのは、なかよしのパンダの家族。
「私たちはこれからマーケットに行くから、アイスクリームワゴンの時間には間にあわないかも。」
「じゃあ、私がみんなのアイスをもっていくね。」
フレアが言うと、 赤ちゃんのタイラーとアンジェラも、とってもうれしそう。
つぎつぎとみんなとやくそくをして、やっとアイスクリームワゴンについたフレア。

ところが、エミリアにちゅうもんをきかれて、こまってしまいました。
「どうしよう、たのまれたものをわすれちゃった。それに、みんなのぶんはもちきれないわ。」
それをきいたエミリアはにっこり。
「だいじょうぶ、いい考えがあるわ!」

「おまたせしました。アイスクリームでーす。」
フレアをのせたアイスクリームワゴンが、 ライラたちのいる丘の上にやってきました。
「わーい! かわいいお耳がついてる!」
雲の観察をしながら、食べたかったアイスクリームを食べることができて、ふたりは大よろこび。
「つぎはラルフの家とマーケットにしゅっぱーつ。」
みんなのおいしい笑顔がまっているところにむかって、エミリアのアイスクリームワゴンは今日も走っていきます。

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