パンダさんとあそぼう!
(パンダファミリー)
パンダさんの家族は明るくて元気な人気者。
お父さんのウォルターさんとお母さんのデボラさんは、いろいろなアイデアを出してみんなを楽しませることが大すきです。
「ウォルターさんたちがいると100ばいもりあがって楽しくなるよ。」
と村のみんなにたよられて、イベントやパーティーではいつも大いそがしでした。
そこである日、クマのパトリックさんが、
「いつもありがとう。たまには家でゆっくりすごしたら?」
とすすめてくれたのですが……。
しばらくリビングでくつろいでいたものの、なんとなくたいくつしてきたパンダさんたち。
「さんぽにでも行こうか?」
と、家族みんなでさんぽに出かけることにしました。
しばらく歩いて、ふと見ると、道にきれいな花がさいています。
「まあ、かわいいお花ね。」
と、お母さんがその花をつんでタイラーくんとアンジェラちゃんの耳につけてあげると、うれしそうに歩きながらおどりだしました。
すると、ぐうぜんそれを見ていたショコラウサギのフレアちゃんたちが、
「楽しそう。わたしたちもいれて。」
と、さんぽのなかまいり。
「いいとも。いっしょに歩こう。」
つぎに通りかかった林の中では、くるみリスのラルフくんたちがフルートのれんしゅう中でした。
「すてきなメロディーだね。」
とタイラーくんたちが音楽にあわせて歌ったりおどったりしはじめると、ラルフくんたちものりのりで大もりあがり。
「さんぽ?じゃ、ぼくたちも!」
とフルートをふきながら、なかまに入ることになりました。
そして、にぎやかにすすんでいくうちに、あちこちから、
「なに?なに?楽しそう!」「わたしもなかまにいれて!」
と声がかかり、村のみんながつぎつぎとさんぽのぎょうれつにくわわっていったのです。
「みんなおいで!楽しいよ!」
と、ウォルターさん。
広場につくころには村中のみんなが集まって、歌とダンスとわらい声でいっぱいのおまつりのようなさわぎになっていました。
ウォルターさんたちのよびかけで、ケーキやパンのコーナーやミニコンサートもひらかれて、村のみんなもとっても楽しんでくれました。
夕方ちかくになったころ、
「ウォルターさん、楽しい一日をありがとう。」
とみんなにお礼を言われて、
「こっちこそありがとう。のんびりするものいいけれど、やっぱりみんなでワイワイ楽しむのがいちばんだね。」
とお父さんは言い、家族みんなでわらいあいました。