プレゼントは家族りょこう
(みんなでおとまりキャンピングカー)
村長のクマのお父さんが村のみんなに
家族りょこうをプレゼントしてくれることになりました。
「いつ?どこへいくの?どうやっていくの?」
みんなはワクワクしながらたずねたのですが、クマさんは、
「いつでも。どこへでも。」
と、にっこりわらって答えるだけ。
なにもくわしいことを教えてくれません。
それどころか、
「小さなソファーと、小さなトイレを作ってもらえるかな?」
と、くるみリスのお父さんにちゅうもん。
みんなはますます首をかしげるばかりです。
そんなある日。
「さあ、みなさん、これで家族りょこうへどうぞ!」
と、クマさんがひろうしてくれたのは、
とびきりすてきなキャンピングカーでした。
「これなら、家族全員がのれるね!」
「本当に、いつでも、どこへでも行ける!」
みんなはキャンピングカーをかこんで大よろこび。
村のみんながじゅんばんでつかうことにきまり、
さっそくつぎのお休みの日、ショコラウサギさん一家が
りょこうに行くことになりました。
マウンテンバイクと赤ちゃんの自転車もつんで、
行先は、家族全員が大すきなツリーハウス!
山や森のきれいなけしきをながめながら、
車の中はまるで家族パーティーのような楽しさです。
お父さんが地図を見て、
「いいところがあるよ。ちょっとより道していこうか?」
と言うと、もちろんみんな大さんせい。
ついたところはきれいな川のきしべでした。
「よし、今夜はここでとまろう。」
「やったー。車でキャンプだ!」
子どもたちは大はしゃぎで、
つりや川あそびをはじめました。
おもいきりどろんこになっても、
シャワーがあるからだいじょうぶ。
やさいやみんなでつった魚をキッチンでりょうりして、
おいしいばんごはんもできました。
やがて夜がふけると、
車の中のベッドに子どもたちがよこになって、
「おやすみなさーい。」
「こーんなおっきいお魚がつれたよね。」
「車の中でねると、どんなゆめが見られるかな?」
「明日も、サイクリングをしようね。」
楽しくて楽しくて、いつまでもおしゃべりがとまらない
ショコラウサギさん一家でした。