ツリーハウスでぼうけん!
(森のどきどきツリーハウス )
ある日のことです。
ショコラウサギの女の子、キャラメルイヌの女の子、
くるみリスの男の子の三人が、
大すきなぼうけん物語の話をしていました。
「主人公は、まほうで空にまいあがるの。」
「丸太にのって、川をながれていくところがかっこいい!」
「ひみつの道をとおって、どこにでも行けるのよね。」
「こんなぼうけんがしてみたいな。」
それをそっと聞いていたのは、くるみリスのお父さん。
くるみリスさんはいろいろな発明をして、
みんなをよろこばせてくれる人気者です。
(何か新しいアイデアはないかな?)
と、いつもさがしていて、
この話を聞いて、いいことを思いつきました。
それは、新しいあそび場を作ること。
ほかのお父さんたちにもそうだんすると、
みんな大さんせい。
「ツリーハウスはどうだろう。」
「すべり台を丸太ですべるようにしたら?」
「ブランコで空にまいあがったら、おもしろいよ。」
と、すぐにいろいろなアイデアがあつまりました。
こうしてできたのが、
とびきり楽しいかしの木のツリーハウスです。
「ぼうけんに行こう!」
と、ある日、お父さんにさそわれてやってきた子どもたちは、
新しいツリーハウスをみて大よろこび。
「このツリーハウスのどこかに、まほうつかいがいるよ。
さあ、みんなでさがそう!」
と、くるみリスのお父さん。
じつは、くるみリスくんがまほうつかいのかっこうをして、
ツリーハウスにかくれているのです。
「きっと、木の上よ!」
と、ショコラウサギちゃんがブランコにのると、
あっという間にくるくると2かいにまいあがりました。
「あっちかな?」「こっちかな?」
ひみつのつうろを通って、
いろいろなところから顔を出す赤ちゃんたち。
とうとうまほうつかいのくるみリスくんが見つかって、
みんな、もう大はしゃぎです。
楽しくて、楽しくて、
「帰りたくない!」
「もっとあそびたいよー。」
そんな子どもたちの声をきいて、
くるみリスさんはまたすてきなことを思いつきました。
(ツリーハウスにコテージをつけたらどうだろう。)
ツリーハウスがもっともっと楽しい場所になりそうです。