かわいいみんなのかわいいお家

(きいちご林のお家)

ショコラウサギさんのお家のちかくにあるきいちご林は、
村のみんなのお気に入り。

きいちごのきせつになると、
いちめんに白い花がさいて、小さな赤いみをつけます。

「この林に、かわいいお家がにあいそう」

なにげないショコラウサギの女の子のひとことをきっかけに、ここに小さなお家をたてることになりました。

「家をたてるなら、ぼくたちにも手つだわせて。」
「シルバニア村らしい家にしましょうよ。」
と、村のみんなも大のり気。

「とても大きなまどがあったらいいな。」
「林を見わたせるげんかんポーチがあったらすてきだね。」

みんながワイワイと楽しそうにアイデアを出し合って、
やがてきいちご林にぴったりの、
かわいいお家ができあがりました。

そして、みんなで、
おへやのコーディネートを考えることになり、
はりきるショコラウサギちゃん。

「うれしいな。どんなおへやにしようかな?」

お友だちや赤ちゃんにも手つだってもらって、
すてきなかぐやカーテンをさがしてきたり、
かわいいおきものをかざってみたりと、
お家にあうインテリアをいろいろ考えていたのですが………。

ちょうどそのころ、雨の日が何日もつづきました。

赤ちゃんはお友だちと外であそべなくて、
毎日しょんぼりとお家のまどから林をながめるばかりです。

そのとき、ショコラウサギちゃんはすてきなことを思いつきました。
(ここをいつでも赤ちゃんがあそべるお家にしたらどうかしら?)

つぎの日、お家の外からにぎやかな声がして、
「いらっしゃい、さあ、どうぞ。」
ショコラウサギちゃんがドアをあけると、
「あ、そ、ぼ!」
と、うれしそうにとびこんできたのは村の赤ちゃんたち。

みんなであそべるように、ショコラウサギちゃんが
新しいお家に赤ちゃんたちをよんでくれたのです。

「わあい、みんないっしょにあそぼ!」

大よろこびであそびはじめた赤ちゃんたちを見て、
お父さんやお母さん、村のみんなも大にぎわい。
さっそくすべり台やおもちゃをたくさん
プレゼントしてくれました。

まるで小さなゆうえんちのようなおへやができあがり、
赤ちゃんたちはもう大よろこびです。

きいちご林のかわいいお家はかわいい赤ちゃんたちの
たからもののばしょになりました。

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