お部屋にようこそ
(マシュマロネズミのお姉さん)
かぐデザイナーのマシュマロネズミのお姉さんは、
とってもものしり。
いろいろなことにきょうみがあって、
とくに子どものころから読書が大すきでした。
本を読みながら、
(この物語の主人公はどんなお家に住んでいるのかな?)
と、すてきなかぐやおへやを考えるのが楽しくて、
自分もかぐのデザイナーになったのです。
そんなマシュマロネズミのお姉さんの楽しみは、
お友だちとのおしゃべりです。
「マシュマロネズミのお姉さんと話していると、
新しいことをたくさん教えてもらえるわ。」
と、ショコラウサギのお姉さん。
お姉さんたちにとって、
マシュマロネズミのお姉さんは
たよりになるそうだんあいてでもあるのです。
ある日、マシュマロネズミのお姉さんは、
ショコラウサギのお姉さんに、
おへやのかぐのデザインをたのまれました。
「まかせて!あなたにぴったりのかぐを作るわ。」
そして、ふたりでいろいろと話をしているうちに、
あらためて感じたのは、
ショコラウサギのお姉さんがとってもやさしくて、
なによりもお友だちを大切にしているということです。
マシュマロネズミのお姉さんがデザインしたのは、
そんなショコラウサギのお姉さんらしい
すてきなかぐでした。
「新しいおへやにはほかにも大切なものがいるわ。」
と、マシュマロネズミのお姉さん。
そして、ほかのお姉さんたちにもそうだんすると、
みんなよろこんできょうりょくしてくれて、
やがて、すてきなおへやがかんせいしたのです。
新しいかぐでコーディネートしたおへやをひとめ見るなり、
「わあ、すてき!」
と、ショコラウサギのお姉さんはびっくり。
おしゃれなテーブルセットには、
大すきなお花と、トイプードルのお姉さんが
とくべつに作ってくれたチョコがならんでいて、
「おへやにようこそ!」
と、おとずれたひとたちを
かんげいしてくれているようです。
「わたしたちも毎日あそびに来たいわ。」
お友だちみんなによろこんでもらえて、
「すてきなおへやをありがとう!」
と、ショコラウサギのお姉さんは大かんげき。
「みんながてつだってくれたおかげよ。」
マシュマロネズミのお姉さんは
にっこりわらいながら、
これからもみんながしあわせになれるようなかぐを、
たくさんデザインしたいなと思うのでした。