お父さんの一番のじまん

(マシュマロネズミのお父さん)

シルバニア村でゆうめいなグルメずきといえば、
マシュマロネズミのお父さん。

おいしいものが大すきで、
とくにチーズをつかったおりょうりが大こうぶつです。

自分であつめたいろいろなチーズのコレクションがじまんで、
「さあ、今日はどのチーズを食べようかな。」
と、毎日わくわくしてしまうほど。

そんなマシュマロネズミさんのなによりの楽しみは、
自分が作ったおいしいおりょうりを
家族や村のみんなに食べてもらうことです。

「わあ、おいしいこんなチーズりょうりははじめてよ。」
と、みんなによろこんでもらえると、
マシュマロネズミさんはうれしくてたまりません。

ある日、マシュマロネズミさんは、
ショコラウサギの女の子にこんなことをたのまれました。

「このまえ作ってくれたおいしいチーズりょうりを、
家族にも食べさせてほしいの。」

「いいとも。こんど食べにおいで。」
と、大よろこびで答えたものの、
マシュマロネズミさんには
ちょっとこまったことがありました。

マシュマロネズミさんはおおざっぱなせいかくで、
おりょうりも思いつきで作ることがほとんど。

このまえショコラウサギちゃんになにをごちそうしたのか、
どうしても思い出せないのです。

そんなとき、たすけてくれたのは家族のみんなでした。
「あのとき作ったのは、やさいのチーズフォンデュだよ!」
と、思い出してくれたのは、
きおく力ばつぐんのマシュマロネズミの男の子。

マシュマロネズミの女の子はたくさんある
コレクションのチーズをリストにして、
わかりやすくしてくれました。

そして、それをもとにお母さんがレシピを作って、
お父さんはおりょうりすることができたのです。

こうして、ショコラウサギさん一家をまねいての
おしょくじ会は大せいこう。

「これをみんなに食べさせてあげたかったの!」
と、ショコラウサギちゃんも大よろこびでした。

「どのりょうりもとってもおいしいわ。
マシュマロネズミさんごじまんのチーズのコレクションね。」

ショコラウサギのお母さんにほめられて、
マシュマロネズミさんは首をよこにふりました。

「いやいや、ぼくの一番のじまんは、
いざというときにたよりになる家族のみんなだよ。」
すてきな答にみんなにっこり。

みんなといっしょにおいしいものを食べることが、
なによりすきなマシュマロネズミさんなのです。

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