おいしいものをいっぱい!
(森のマーケット)
ショコラウサギの女の子はマーケットが大のお気に入り。
店長のマシュマロネズミのお母さんおすすめの
やさいやフルーツは、
どれもしんせんでおいしいものばかりです。
いつもお客さんがいっぱいで
いそがしそうなマシュマロネズミさんを見て、
「わたしもおてつだいさせて。」
と、ショコラウサギちゃん。
ずっとやってみたかったレジをてつだうことになりました。
ところが、
はじめはすいすいと品物をカゴに入れていたのですが、
「あれもどうぞ。これもどうぞ。」
と、お客さんにおすすめしすぎて、
いつのまにかカゴはもちきれないほどの品物でいっぱい。
「ちょっと多すぎるわ。」
と、お客さんをこまらせてしまいました。
「ごめんなさい、しっぱいしちゃった。」
しょんぼりあやまるショコラウサギちゃん。
でも、マシュマロネズミさんはにっこりわらうと、
「ううん、てつだってくれてたすかったわ。
それに、いつも来てくれてありがとう。
これでおいしいものをたくさん作ってね。」
と、食ざいをたくさんくれて、
オリジナルレシピを教えてくれたのです。
「ありがとう、マシュマロネズミさん。」
もともとショコラウサギちゃんは、
おりょうりが大すきで、とってもじょうず。
お家に帰ると、
さっそく新しいレシピにちょうせんしてみました。
キッチンにいいかおりがひろがって、
おいしそうなおりょうりがつぎつぎとできあがっていきます。
その日の夕食では、
テーブルいっぱいのごちそうに家族みんなが大よろこび。
「わあ、おいしい。はじめての味ね。」
「どうやって作ったの?」
「マシュマロネズミさんのおかげなの。」
おりょうりをみんなによろこんでもらえて、
ショコラウサギちゃんもうれしくてたまりません。
「また、おいしいものを作りたいな。」
と、つぎの日も、大きなかごをもって、
マーケットにでかけて行ったショコラウサギちゃん。
「マシュマロネズミさん、またおいしいレシピを教えてね。」
「もちろんよ。今日はなにがいいかしら?」
お買い物のたびに新しいおりょうりを教えてもらって、
ショコラウサギちゃんは
ますますマーケットに行くのが楽しみになりました。