はじめての音楽会

(街の音楽会セット-バイオリン-)

ショコラウサギの女の子は、
ライオンのお父さんのすてきなえんそうにあこがれて、
いつもお母さんといっしょに
レストランでピアノに耳をすませていました。

ライオンさんはゆうめいなピアニスト。
ショコラウサギちゃんとシルクネコの女の子が、
音楽が大すきなことをしって、
ふたりにバイオリンとチェロをプレゼントしてくれました。
「ありがとう!ライオンさん。」

れんしゅうをはじめた
ショコラウサギちゃんとシルクネコちゃん。

はじめはむずかしかったけれど、
すこしずつじょうずになってきて、
メイプルネコの女の子のたんじょう日には、
おいわいにすてきなえんそうを
プレゼントすることができました。

その話をきいたライオンさんが、
「それはよかったね。
こんど、レストランで3人の音楽会をしよう。」
と、ていあんしてくれたのです。

「おきゃくさんの前でえんそうなんて、ドキドキしちゃう。」

だけど、音楽会はとっても楽しみです。
ふたりはますますいっしょうけんめい
れんしゅうにはげみました。

ある日、れんしゅう中にふと気づくと、
くるみリスの男の子たちが、
まどの外でそっとえんそうをきいていました。

じぶんもレストランの外から、
ライオンさんのピアノをきいていたことを
思い出したショコラウサギちゃん。

「さあ、中にはいって。」
そういって、みんなにもえんそうを聞いてもらいました。

そんなみんなのはげましもあって、
ふたりはますますじょうずになっていったのです。

そして、いよいよ音楽会の日。
ちょっとドキドキしながらしたくをしていると、
そこに、くるみリスくんたちがやってきました。
「楽しみにしてるね。がんばって。」
きれいな花たばをもらって、
ショコラウサギちゃんたちは大かんげきです。

スポットライトにてらされたステージに
3人がとうじょうしました。

ライオンさんのピアノに合わせて、
ショコラウサギちゃんのバイオリンと
シルクネコちゃんのチェロの
うつくしい音色がひびきわたります。

すてきな音楽とみんなのはくしゅにつつまれて、
音楽会は大せいこうでした。

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