レストランでハッピーバースデー!
(街のすてきなレストラン)
今日はショコラウサギの女の子のおたんじょうび。
ショコラウサギちゃんは家族ですごすのを
とっても楽しみにしていたのですが、
お父さんはいそがしそうに、
しごとに出かけてしまいました。
お父さんは街で大人気のレストランのシェフ。
みんながお父さんのりょうりを楽しみにしているのです。
それは分かっているけれど、
ちょっとさみしいショコラウサギちゃん。
そんなショコラウサギちゃんを、
「街へお出かけに行く?」
と、お母さんがさそってくれました。
「うん!うれしいな。」
ショコラウサギちゃんはおめかしをして、
大すきな街に出かけて行きました。
そして、ショコラウサギのお姉さんともまち合わせをして、
みんなでショッピングをしたり、通りをさんぽしたり。
(とっても楽しいけれど、
やっぱりお父さんがいっしょにいないのがさみしいな。)
と、思っていたショコラウサギちゃんに、
「レストランでお食事をしましょうよ。」
お姉さんがていあんしてくれました。
レストランはショコラウサギちゃんの、
お気に入りの場所です。
すてきならせんかいだんに、おしゃれなテーブルとイス。
せきに通されてテーブルにつくと、
ふだんとはちょっとちがう、おしゃれな気分になれるのです。
ただ、今日だけちょっとさみしいのは、
こんなすてきな日にお父さんのすがたが見えないこと。
食事がおわったころ、グランドピアノにスポットライトが当たり、ピアニストのライオンさんがとうじょうしました。
「今日は何のきょくかしら?」
ショコラウサギちゃんが耳をすませていると、
しずかなお店の中にながれはじめたのは、
「ハッピーバースデー」のメロディ。
ピアノに合わせて、店中のみんなが歌いはじめました。
目を丸くしているショコラウサギちゃんの前に
あらわれたのは、
大きなバースデーケーキをもったお父さんです。
「おたんじょうびおめでとう!」
さいこうのサプライズプレゼントに、
ショコラウサギちゃんはうれしくてむねがいっぱい。
またひとつ、レストランにすてきな思い出ができました。