星の島の一日
(大きな海のクルーズボート)
シルバニア村のみんながしおかぜ岬にあそびにきました。
「今日はわたしの船で楽しい小島にしょうたいするよ。」
と、みんなをむかえてくれたのはクルーズボートの船長さん、ショコラウサギのおじいさんです。
「船がでるぞー!」
シマネコの男の子の元気なかけ声で楽しい一日がはじまりました。
クルーズボートがむかったのは、白い星のすなはまがあって、おじいさんが「星の島」とよぶ小島。
島のそばにクルーズボートがとまると、子どもたちは水しぶきをあげながら、スライダーでつぎつぎに海へとびこんでいきました。
とまったボートのかじをもたせてもらったシマネコくんは船長さん気分でごきげんです。
クルーズボートの中はおもしろいあそびがいっぱい。
デッキプールでは、くるみリスの女の子といっしょに赤ちゃんたちが水あそびをはじめました。
「くるみリスのおねえちゃん、みて、みて。」
と、かわるがわるスライダーからすべりおりたり、プールであそんだりと、とっても楽しそう。
「やったー!つれたよー!」
と、くるみリスの男の子とショコラウサギの男の子は、おじいさんといっしょに大きな魚をつりあげました。
おひるごはんは、バーベキュー。
ボートのデッキで魚をやいて、ヤシの木かげにテーブルとイスをならべると、島はおしゃれなレストランにはやがわりです。
ごはんのあと、ショコラウサギの女の子とシマネコの女の子は、シュノ―ケリングをするおばあさんのそばで、うきわでプカプカうかんだり、すなはまであそんだり。
楽しいときはあっという間にすぎて、そろそろ帰る時間です。
シマネコちゃんがおみやげに星のすなをひろっていたとき、すなの中でなにかがひかりました。
ひろいあげると、それは小さなビン。
クルーズボートの上でよく見ると、ビンの中には、まかれた紙がはいっています。
「なにが書いてあるのかな?」
子どもたちもシマネコちゃんのまわりにあつまりました。
「えーと、’ここはいままで見た中で一番とうめいな海……’。」
そう書かれた紙は、どうやらぼうけん島のどこかをしめす地図のようです。
「こんどはこのばしょをさがしにいってみよう。」
おじいさんのことばに、
「やったー!ボートにのって、いっぱいぼうけんしようね!」
と、大よろこびの子どもたちでした。